山田の中の

今風にファッション決める案山子かな

本格的な案山子というのは昨今お目にかかれない。

あるとすれば、それは村おこしの類いの案山子祭りだったり、単なるディスプレイにすぎなかったりする。
隔世の感があるのは、その姿形で、昔の案山子のイメージというのは童謡にあるような、いわゆる山田にあって一本足で顔は日本手拭いで頬っ被りし、目鼻口はへのへのもへじというのが典型であるのに対し、最近のは動物をかたどったものだったり、人間にしても実にリアルに作ってある。しかも形態が家族やグループであったりで、単にそこに立っているというのではなく、踊りとか何らかの動きが表現されていて服装もそれにあわせたものが着せられているなど実に多彩で、作った人たち自身が楽しみながら工夫を懲らしているのがよく見て取れることである。
なかには、人の着る新品のシャツとか着せてあったりするのにも驚かされる。

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