関西人と時雨

北の山飲んで時雨のくる兆し
背の山を飲んで時雨の兆しかな

家の北方にあたる山が黒い雲にみるみる覆われてくる。

これはもうすぐ来るぞと見ていたら、やがてたちまち大粒の雨が落ちてきた。
時雨をもたらす雨雲が大阪平野、生駒山地を超えて奈良盆地をよぎっていくのだ。家からは葛城山系を越えた時雨が多武峰方面へ向かう様子を何回か目撃している。いっぽうわが家を通る時雨は信貴山を越えてくるから、方角的には北西方面からやってくることになる。
散歩など外出する場合は玄関に出たらまずは北西の空を見るのが習慣となった。

冬の間乾いた晴天が続く関東に住んでいた時には「時雨」と言ってもピンとこなかったが、関西にきてからは実感することが多い。おそらく一週間に一回くらいの頻度で時雨が見られるのである。「時雨」を季題として詠むならばきっと関東よりも関西人のほうが豊かな表現ができるのではないだろうか。

“関西人と時雨” への8件の返信

  1. ご無沙汰して居ります。早いもので毎日開き始めて一か月になりました。難しい言葉に出会うたびに辞書を片手に読み進めております。家内も感心しながら結構関心があるようです。まさに継続は力なりなりですね。米子ではここ、二三日暖かい日がつずいています。明日から12月とは思えないような。A夫人にもくれぐれもよろしくお伝えください。ご当地ではそんなに時雨が多いと知りサプライズでした。

    1. こんにちは、米子在住のHさん。
      時雨は関西は関東に比べればずっと多いのですが、お住まいの日本海側に比べたら半分程度だという統計があるようです。
      当地に来て最初驚いたのが冬の空。関東の雲は高くて白いのですが、当地では雲が厚くて黒いこと。日差しがでていてもこの厚い雲の占める割合が多いので、スカッとした気分にはなかなかなれません。
      先日、博多のN君との電話では君の話で盛り上がりましたよ。

  2. そうですか、関東とそんなに違いますか。やはり慣れてしまうと分からなくなるのでしょうね。このところ雨が多くつい愚痴っぽくなっています。

    1. 一日中降り続く冬の雨はいやなものですね。
      通り雨とも言える時雨はそれなりに風情はありますが、やっぱり寒い雨なので外出の足が鈍ってしまいます。

  3. 今日は、米子では三時すぎから小時雨が降り出しました。先ほど近くのホテルで餅つきが有ったので家内とでかけて、あんころ餅をゲットしてきました。N君との会話がはずんだということで懐かしく思いました。ルピシア、娘と家内とで毎日のように頂いております。たまには私も。ありがとうございます。それから若しよろしかったら、HODAKA、ORGの由来お教えいただければ幸いです。

    1. 今日の当地は馬鹿陽気です。これを最後にまた寒くなるんでしょうかね。ルピシアは家人の好みです。僕はコーヒー党なんですけどね。

      hodaka.orgの由来ですが、「ほだか」は2年前に亡くなった猫の名前です。クロネコでとてもシャイな猫でしたが飼い主にはよくなついてくれて思い出多い子です。

  4. 米子のH君や博多のN君が登場し、賑やかになってきましたね。
    こちらは、昨日は鎌倉芸術館で「白いうた青いうたフェスティバル」があり、朝11時に集合し、演奏会が終わった16時半まで、ほぼ1日つぶれました。
    この演奏会は、谷川雁さんが作詞し、新実徳英さんが作曲した歌集「白いうた青いうた」50数曲の中から各団体が演奏するもので、今年が第15回目になります。
    ジュニアの合唱団、中学校、高校の合唱団、大人の女声合唱団、混声合唱団など全14団体が参加しました。
    中には熊本から参加の女声合唱団もあり、賑やかな演奏会となりました。
    年内は、12月25日にジュニアとお母さんの合唱団に賛助出演する予定が控えており、年末までゆっくりする暇もありません。

  5. 「白いうた青いうた」を検索してみました。比較的新しい合唱曲集なんですね。オリジナルが「三世代のための二部合唱曲集」ということですので、各世代に広く歌われることを願ったものなんでしょうか。これをいろんな団体で歌い継がれているということは、作者の思いがそれだけ広く受け入れられているのでしょう。
    新しい曲に次々と挑戦されていて頼もしい限りです。僕はと言えば、NHKのど自慢を聞きながら自分なりの鐘を鳴らして楽しんでいる程度です(笑)

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