楝の実あふぎ始まる御所ツアー
蔀戸をあげて御所貼てふ障子
水曲げて落葉ただよふ御庭かな
実南天ここが小御所の鬼門らし
源氏物語完読旅行2日目は京都御所から始まった。
職員の案内で約1時間の見学だが、印象としては御所暮らしというのは意外に質素なものだったようだ。天皇のお住まいだといって金ぴかに飾り立てるどころか、逆にかつてお住まいだった清涼殿などは調度も質素に地味に設えられ、冬を越すにはいかにも厳しそうだ。東京遷都まで実際に住まいとして使われた建物などは、外は寝殿造り風でも内部は書院造り風で畳も敷かれてはいるものの、民の上流階級並の家と変わらないほどだ。
象徴的なのは障子で「御所貼り」という独特の貼り方だ。これは大きな紙は貴重だったので、小さな障子紙を何枚も貼りつなげる方法でその継ぎ目模様が大変ゆかしく美しい。
御所、私も感激しました。あそこで花の宴、あそこで紅葉賀。本当に行けてよかったです。
それにしても細かく見ておられますねぇ。感心します。四句をみれば情景がそのまま蘇ります。
曲水の宴でできた人が酒をいただくのを「お流れちょうだい」と言うとか。
てっきり任侠の業界用語だと思ってたのですがねぇ。面白かったです。
「曲水」というのは曲水の宴の略で春の季語になります。ここは「遣水」でよかったのですが、曲がるたびに落葉がたまっているのを詠みたかったので「水曲げる」としてみました。
あれが「お流れ頂戴」のルーツだったんですね。知らなかった。
宇治、御所復習さながらの句に感動しております。
案外聞き逃したり聞きづらかったりがあるのですがやはりメモをとることの大切さを痛感しております。
日ごろの吟行の賜物ですね。
次は思い出深い雨の長谷寺も詠んでくださいね。
断片でもメモしておけば、そのとき句にならなくてもあとで記憶がよみがえるので吟行では絶対です。御所ではまだまだ詠みたいのですが、やっぱり急ぎ足ツアーではこれが限界かもしれません。
御所貼、とても印象的でした。何とか句にしたいものですが・・
源氏を読むにはやはり御所は観ておきたいですよね。 写真や図面でみるのと実際目で見るのとでは違いますね。
場面を想像する時のスケールや登場人物の動きなど、いろいろ勝手に考えて面白かったです。
実物を見ると、たとえば半蔀などとても重そうで、それだけで女官の朝夕は大変だったんじゃないかと思ったりしました。実際に見ると言うことはスケールを身近に感じることとも言えますね。