再訪を

青春のきっぷ行き過ぐ花南天

18歳の目に果たして南天の花が止まるだろうか。

桜井の聖林寺は国宝・十一面観音立像で知られているが、意外に知られてないのは南天のお寺であることだ。あちこちに南天が植えられていて、晩秋には紅葉とともに真っ赤に染まった境内を楽しむことができる。聖林寺に行くなら絶対に晩秋がお奬めである。

先日キヨノリ君ご夫妻と一緒に観音さんを拝して同寺を辞すとき高校生の団体と行き交った。こんな小さな寺にもスケジュールを割いて東京から修学旅行生がやってくることにも驚いたが、同時にこの寺をコースに組み込んだ関係者の見識もまた好ましかった。
ただ、こんな小さな寺で一度にたくさんの生徒がゆっくり拝観することは大変で、おまけに夕方に近い時刻だったので、おそらく国宝を見るだけで終了してしまったにちがいない。
卒業したらぜひもう一度ゆっくり訪れてもらいたいものだと思う。

今は地味な南天の花の季節、青春真っ只中の若人に気づいてもらえるだろうか。

“再訪を” への4件の返信

  1. 原風景
    ここ米子でも毎日30度以上の日が続いています。温暖化の影響でしょうか?例年になく朝から野菜と植木の水やりにいそしんでおります。
    先日は家内のお供で安野光雅展に出かけてきました。平日にも関わらずシニアのご夫婦もたくさんいらしておりました。その中で日本の原風景ということで、明日香の里の耳成山と稲渕の棚田の風景が淡いタッチで描かれておりました。これらのものを後世に残していくことの大切さを思わされた次第です。

    1. 米子も暑いんですね。当地は今のところ家の中ではいいんですが、外は紫外線も強くアスファルトの上は本当に真夏ですね。今日は朝早くから芝刈り、雑草取りでびっしょり汗をかきました。

      安野光雅という画家はよく知りませんでした。絵本とか幅広い分野で活躍されてるようですね。日本の原風景は地方に行けばまだまだ残されています。おたがいに身近なところにある幸せを満喫しあいたいものです。

  2. そうでしたね、あんなはずれの地味なお寺に、しかも通常の拝観時間を過ぎてやってきましたもんね。寺との間で特別な計らいでもあったのでしょうか。きっといい見学ができたのだと思います。

    寺にはそれぞれトレードマークがある。長谷寺は牡丹、室生寺は石楠花。そして聖林寺は南天、橘寺は芙蓉でしたね。南天の花、真っ盛りです。

    1. 最近はバラやコスモスなどを売りにしている寺もありますが、どうかなあと感じる次第です。
      これからはアジサイ寺が賑わう季節になりました。当地では矢田寺あたりかな。

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