名花の小道具

花の綿そよいで合歓の風を呼ぶ
合歓の花蘇州夜曲の羽扇

合歓の花もそろそろ終わるかという頃である。

森の中の合歓の花

あの特徴ある花を近くでのぞいてみた。まるで宝塚のダンサーの髪飾りのようでもあり、懐かしくもあの李香蘭が歌い出しにスポットライトがあたった扇から顔をのぞかせるという、演出効果たっぷりの小道具としての羽扇のようにも見える。なんとも優美でいて派手でもある花である。

歌手としてよりも議員としての活動の方がおそらく長いが、やはり山口淑子ではなく李香蘭のほうが印象に強い。

“名花の小道具” への4件の返信

  1. 合歓の木は、その葉っぱが「眠る様に」変化する、と記憶していますが、この様に淡いピンク色の花を咲かせているのを観た記憶がありません。仰る通り、優美な姿を上品に放ちながら咲くのですね?何処かで観てみたいと思います。

    李香蘭・・・昭和を思い出します。華やかさを持つ、チャイナ・ドレスの似合う 魅力的な女性の一人でした。

  2. 夕方になると葉を閉じるそうですが、あまり見たことはありません。むしろ、木も大きく育つこともあって、日中の花は遠くからでもよく目立ちますよ。

    「李香蘭の扇」。これ、どれだけの人が分かるかしらね。合歓の花もどこか、李香蘭に似てゴージャスな雰囲気がよく似ています。

  3. 合歓の木(葉っぱ)はこどもの頃、学校帰りの遊び道具でした。
    どちらが早く眠らせるか(閉じる)採った枝をゆすって競争したものです。
    何でもが遊び道具に変身する子ども時代でした。
    その頃花にはあまり目がいきませんでした。
    もっぱら眠る葉っぱの面白さに夢中になったものです。
    近年は花の優雅さに魅かれます。
    結構大木になり我が家の庭にもあったのですが事情があり伐採してしまいましたが可哀想なことをしました。
    やはり思い出すのは皇后さまのお歌ですね。

    ねんねの ねむの木 眠りの木
    そっとゆすった その枝に
    遠い昔の 夜(よ)の調べ
    ねんねの ねむの木 子守歌

    薄紅(うすくれない)の 花の咲く
    ねむの木蔭(こかげ)で ふと聞いた
    小さなささやき ねむの声
    ねんね ねんねと 歌ってた

    故里(ふるさと)の夜(よ)の ねむの木は
    今日も歌って いるでしょか
    あの日の夜(よる)の ささやきを
    ねむの木 ねんねの木 子守歌

    わたしの幼児体験と重なる歌詞で大好きです。
    今も故郷へ入る踏切の手前にある大きな木は私を癒してくれます。

    1. ああ、皇后さまのお歌がありましたね。あらためてご紹介いただいて、しみじみいい歌だなあと再認識しました。このような素晴らしい歌をつくられる皇后さまがおられる国を誇らしく思います。

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