心経を捧げ蓮華の池となす
今日七夕は大和高田市で大変珍しい行事がある。
奈良県の無形民俗文化財にも指定された奥田の蓮取り行事のことだが、詳しくはサイトを見ていただくとして、一言で言うと吉野金峯山寺の蓮華会に供される蓮を、開祖である役小角の生誕地とされる地で摘み取る行事である。
蓮華会の供華摘むを見し蓮の池
なんと言っても圧巻は、この奥田という地区に住む人たちの手で大切に育てられてきた蓮の見事さである。雨が大変だったので写真には撮ってきてないので紹介できないのは残念だが、30メートルX40メートルくらいの一画に今まで見たことのないほどの花や蕾の数。
供華にせんと刈りて蓮のあまりある
その数おそらく千をはるかに超え万に届くかという見事な蓮池の中に、法螺を吹き鳴らしつつ吉野の行者が舟で分け入って108本の蓮花を摘むのである。
蓮花はこの日金峯山寺に献じられたのち、さらに大峰頂上にまで届けられるそうな。
スケールの大きく、古式もゆかしい行事の一端に触れ、梅雨の雨にそぼ濡れるのもしばし忘れるほどだった。
1300年余りの歴史を持つ行事とは驚きです。
さすが奈良、珍しい行事の多さも他所とは違いますね。
蓮取り舟まで出るくらいですからその規模、数も相当なものでしょう。
修験者によって蓮花が大峰山の祠に供えられるのも奈良ならではの行事ですね。
それが7月7日で108本というのにもきっと意味があるのでしょうね。
大峰修験道開祖にちなむ行事ですから、歴史たるや相当なものなんでしょう。108はあの煩悩の数なんでしょうか。