本家龍田大社

風神の社静もる5日かな


きょうの散歩は三郷町龍田大社を組み入れる。

正月五日ともなると参拝するひとも少なく、冷たい空気がぴーんと張りつめている。
ここは崇神天皇が祀らせたという大層古い神社で、風神の神様が主神。大和盆地を風水害から守ろうとしたのだという。
当時は難波と大和を結ぶ国境にあったとされているが、土砂崩れなどで今の場所に移されている。

斑鳩には龍田神社があるが、これは山背以下太子遺族がことごとく自害したのを悼み、特別に斑鳩の地にいわば分社の形で移されたものといわれる。
したがって、紅葉伝説の竜田川は今の竜田川(実際は平群川)ではなく難波大和の国境付近を流れていたはずだという。
そういえば今の竜田公園や周辺のなだらかな地形も含めて紅葉が特段名所という風には見えないのも合点がゆく。

“本家龍田大社” への4件の返信

  1. 古事記の世界ですね。静かな佇まいなんでしょう。風神の社、龍田大社、辰年にふさわしい初詣場所かもね。

    また源氏ですが、、、紫式部が光源氏に語らせる物語論「日本紀などはただかたそばぞかし」。。。でもその紫式部は日本書紀に通暁してたというんだから。。。記紀こそものの始めであるに間違いないのでしょう。ますます裾野を拡げてください。

    1. 記紀は寄る辺ではあるが、あくまで官製歴史ですからねえ。しかも勝者側の。
      敗者側からみるともっと泥臭い人間臭さが浮き彫りになって面白いと思うんですが。
      いずれにしろ発展著しい考古学などでいろいろ検証してもらいたいものです。

  2. 一連の「奈良暮らしから」を拝見していると古代の世界に引き込まれそうです。
    古事記を彷彿させ
        倭は 国のもほろば たたなづく 青垣 山ごもれる 倭しうるわし
    が、浮かんできますね。
    五千句でもって、倭の国を網羅してください。
    期待しています。

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