音を浴びる半日

老鶯やソロのサックス止んでなほ

民博公園の周遊路をゆくとサックスが流れてくる。

近づけば、四阿でジャズサックスの練習をしているようだ。
アルトサックスのポピュラー音楽に対抗するかのように、園のあちこちで鶯のテナーが鳴り響く。
一周してみるともう練習は止んだようで、サックスの音は聞こえてこない一方、鶯の声だけは相変わらず谷に鳴り響く。

親水公園のビオトープに回った途端、牛蛙のぼおーっと一声あって、それに続くようにひとしきりあちこちから鳴き交わしの低い声が響きあう。今日の散策は、奇しくもアンサンブルのシャワーの中を行くようだった。

“音を浴びる半日” への4件の返信

  1. 鶯のテナー、アルトサックスの競演ですか。
    そこへ牛蛙のバス、これは面白い響きあいですね。
    ちょっと想像逞しくして妙音と捉えるかどうか?
    聴き手ての感性にもよりますね・・・

  2. 老鶯で夏の季語ですか。別に老いて弱ってる鶯でもないでしょうに呼び名がちょっと可哀そうですね。

    自然界、色んな音が交錯してますね。そこに人工の楽器の音も。鳥たちも変な仲間が来ているなと不思議がっているのかも。

    1. 「乱鶯」とも言います。雰囲気が出てますね。「夏鶯」が無難ですが、6文字と言う点が使いづらい。
      「老」は「円熟」という意味なんでしょう。「古稀」も立派に「老」の仲間です。

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