その目には風が見ゆるか鷹の舞
鷹がゆっくりゆっくりと輪を描きながら少しずつ上昇している。
大和川が大阪府に流れ込もうというあたりの南岸沿いは明神山と呼ばれる台地で、川に向かって急な斜面を形成している。
今日たまたま台地と川の間にあるホームセンターで、電柱にオオタカと思われる大型の鷹がとまっているのを発見した。やがて飛び去ると斜面に沿ってうまく上昇気流を捉えたのだろう、1分ほどかけて台地の上まで到達。
すると今度は台地の裏の方へ向けてすうーっと羽ばたくことなく滑るように視界から消えてしまった。
これが王者の飛翔なのだろう。
へぇ~!! その辺りにオオタカがいるんですか。オオタカの生存できる場所の条件はよく食物連鎖との関連で言及されますよね。肉食のオオタカの餌としての小動物(野ネズミとかヘビとか)がいなくちゃならず、それには相当森が深いことが条件なのでしょう。奈良盆地の周りはまだまだ緑が濃いのでしょうね。
ウチのご近所、「流山おおたかの森」と言います。常磐新線(つくばエクスプレス)のため雑木林が切り開かれ(2005年8月開通)、今は昔の面影もありませんが、ここにオオタカがいたことを後世に伝えるため駅名・地名に残されたものです。そう言えば開通後まもなく、駅舎の桟にオオタカが切なそうにとまっている写真がニュースになったことがあります。貴重な自然、大切にしたいものです。。
王者というのは連鎖の頂点にいると意味ですが、青垣とよばれる山に囲まれてるわけで自然はまだまだ残されています。道路際にフェンスが張られて「猪出没」という看板があったりするし(笑)。前住所では近所で鳩を食ってるところなどが目撃されてます。都会化、市街化した環境にも適応しようと懸命なんでしょうね。
奈良盆地を囲む山地、青垣と言うんですね。知りませんでした。いい言葉ですね。奈良県ももっとこの言葉宣伝すればいいのにね。。
「大和は国のまほろば たたなづく青垣 山籠れる 大和しうるはし」、ヤマトタケルが望郷の念を語ってますね。