校舎から校舎へ渡る日傘かな
今年最高気温の奈良を吟行。
お目当てが伝統ある奈良女子大だったので、木立が深く、緑の影も多くて助かった。
キャンパスに着いた頃は学生が見えず、もう夏休みかと思っていたら、授業が終わった校舎からどっとあふれるように学生が出てきた。学食へ向かうもの、次の教室に移るもの様々だが、半分くらいが跣足にサンダル履き、少しの移動距離でも日傘をかざすあたりはさすがに女子大かと思わせる。
重文になっている旧本館を案内いただくも、参加者が多くてクーラーにも限界。汗が引くどころか、ますます吹き出してくるには閉口した。
この大学のシンボルツリーとも言えるメタセコイアの大緑陰にしばらく身を置いたら、ようやく体の火照りも治まってきた。
朝から桜堤で一斉に蝉がミンミンと鳴き出しました。
本格的な夏を思わせる。
昨晩も雨が降ったようで湿った曇り空、午後からは又30度越えるらしい。
ここんところ毎朝、毎夕シッカロールのお世話になっています。皮膚が汗に敏感なタイプらしく汗疹というか湿疹というか大変です。これから2か月は戦いです。
校舎から校舎へ渡る日傘かな
「日傘」で、あっ!この校舎と言うのは、女子大と気付きますね。
奈良女と言えば、関西では、神戸女学院と並んで 男子から
見た女子大の中では 垂涎の的でした。
・・・・今頃、彼女 どうしているんかなぁ~。
奈良女をぐるっと回って、転害門の方に抜ける道。
まったく観光客など歩いていない所ですが、昔のままの
奈良の市井の街並みが息づいています。
最近 訪れたら若いペアが結構歩いていたので
「きゃつら 好いセンスしているなぁ」と感心しました。
奈良女では 写真は 撮らなかったのですか?
→ 東大、京大はもちろん、滋賀大、和歌山大とか
旧制高校も含めると、創立100年を超える大学は
たくさんあり、それらの校内は まるで 野外美術館・
博物館です。
転害門へ一条通りの細い道、その途中に包永(かねなが)町というブロックがあります。刀鍛冶がいた町ですが、10歳まで母親の生まれ育った町でもあるんです。
近くの奈良女高師、今の奈良女子大ですが、へ進学したかったのですが親が許してくれなかったと何回も聞かされていました。
容体が急変して最期に連れて行く約束が叶わなかったのが心残りです。
女子大構内は許可が要るので、いつも正門から古い旧講堂を見るだけですが、今回は俳句会の申込みで特別に講堂に入らせていただきました。学食ではきれいな学生さんと一緒の昼食をとってきましたよ。暑くて写真撮るどころではなかったですね。