白鳳宮址の発掘現場

秋暑なほ発掘の手の休むなき

藤原京、本薬師寺吟行の日。

台風の影響だろうか、非常に蒸し暑いなかを、あの広大な宮址を北から南へ抜け、休田を利用した布袋葵に囲まれる本薬師寺を経由し句会場まで徒歩で通すわけだから、誰にもきつい吟行である。
90歳を含む高齢化集団にもかかわらず、誰一人落伍者なく無事句会が終了できたのは奇跡かもしれない。吟行で鍛えた健脚がものを言ったわけである。

草原だけがのこるだだっ広い宮址の大極殿南側の一画で、この暑さにもかかわらず黙々と背の高さほどにまで掘り下げて発掘作業を続けている一団がいた。
奈良文化財研究所の人たちである。汗みどろになりながらも、その手は止まらない。

“白鳳宮址の発掘現場” への6件の返信

  1. 不快指数限りなく100%に近い今日の吟行、皆さんお元気ですね。
    句への情熱が老いなどものともしないのでしょう。

    発掘というのは何かしらロマンを駆り立てますよね。
    恐竜の化石掘りとか、そう言えば斎宮でも発掘体験ができると言ってました。
    これらの遺跡発掘により当時の生活様式がつぶさにわかるのでしょうね。
    司馬遼太郎も子どもの頃、矢じりに夢中だったとか・・・

    1. 足が丈夫だから吟行へ出られる、出るから足が鍛えられる。
      動けなくなったら、同行者には大迷惑かけるし、もうあきらめるしかない。
      さて、いつまで続けられますかね。

      さすが、発掘専門家集団のようで、めいめいがめいめいの場所で見事に掘り下げています。学術発掘現場では、アルバイトではとても無理のように見えました。

  2. 作句も大変、蒸し暑さも大変、二重苦吟ですねえ。
    それにしてもお仲間のみなさん、お元気ですねえ。
    長年の吟行で頭も体も鍛えられているのでしょうね。
    吟行が健康の秘訣だったりして・・

    1. 誕生日おめでとうございます。

      高齢者のみなさんも大汗かいて大変だと言いながら、結構それも楽しんでおられたようです。それが、ほんとに心身健康の秘訣だと思いますよ。
      ぜひどこかの句会に入って長生きしてください。

  3. そうです、何か目的があって精進を重ねる。それが健康長寿の秘訣なんでしょう。近所のゴルフ仲間で91才、82才でエージシュートもう少しと挑戦してる姿に敬服してます。句会も楽しいからこそ続けられるのでしょう。いいですよね。

    1. 外へ出る機会がおのずと増えてくる。そんなこともプラスになってるんでしょうね。足腰が弱ってはお終い。
      結果が伴ってきたらもっと楽しいのでしょうが。

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