脱線

かな文字が下手と案山子のしかめ面
眉目のよき仕立ておろしの案山子かな
脳みそは詰めてもらへぬ案山子かな

「へのへのもへじ」は案山子の定番。
そしてそれは大概が下手な字で書いてある。
焦点が定まらずやぶにらみ。
孤独で。
雨で墨がにじみ。
風に傾いて。
鳥にも馬鹿にされそうで。
見た目も頼りなく。
実際に効果もなくて。
やがて文字もかすみ。
着たものは襤褸になり。
捨てられる。

そんな哀ればかりではないだろうが。

昨日、今日と、ちょっと句は脱線気味。

“脱線” への2件の返信

  1. 面白い句ができましたね。
    昨年行った稲淵の棚田の案山子ロードを思い出しました。
    滑稽でちょっぴり物悲しそうな案山子。
    今はハイキング客を楽しませる田んぼアート?の一つとも言えるでしょう。
    今頃はは彼岸花もあぜ道を賑わせていることでしょう。
    hodakaさんとの出会いからもう一年、早いですね。

    1. もうそんな季節ですね。
      今年は稲淵散策にはまだ暑そうですが、受け入れ準備は万端整っているでしょうね。

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