これで大寒?

ショッピングカート二人で曳いて春隣

空も山もすべてが霾るように曇っている。

景色はもう春である。今日から大寒というのにである。
スーパーマーケットまで買い物に行く途中そのことにしきり話がおよぶ。
ようやく、大峯や高見山が冠雪した景をみせてくれるようになったばかりと言うのにである。
風も強くて立春はまだだが春一番と言ってもいいくらいである。
今週の予報も暖かい日がつづくと言うし、早咲きの梅の便りもちらほら聞こえる昨今である。

知恵比べ

自治会の議題にのぼる寒鴉

当自治会のあまたあるゴミ集積所のなかで、特定のものだけが鴉の被害になっている。

そこは人があまり通らない、言わば生活の場所からも死角になってポイントであるらしい。鴉は頭がいいとは言うが、野良の生きもの全般にとって生きていく上での当然のことなのであろう。
場所を変えるとなったら、それはそれで住民の間でもめることは避けられないし、結局鴉との知恵比べしかなさそうである。
そういう問題が今日の幹事会で話題になり、もはやネットをかぶせるだけの対策では防げないので、試みにブルーシートで覆ってみることが決まった。どこまで効果があるかは分からないが、様子を見ていくしかなさそうである。

カーボン全盛

悴みて和竿をしぼる床几かな

カーボン全盛の時代であるが、竹沢の趣は捨て難いものがある。

「和竿」、すなわち竹の釣り竿のことである。
高価なこともあって、もう趣味の領域を超えている。
最近はヘラブナ釣りくらいでしかお目にかかれない。
最近はカーボン竿もよくできているので、釣り堀で和竿をみかけたらよほどのこだわり人だとみてよい。
当地へ越してくるとき、海のない県ということで釣り竿セットはすべて処分してきた。たまには海へ行きたいと思うのであるが、

綱掛神事

勧請の雄綱をつたふ寒の雨
勧請の縄目しみゐる寒の雨

この頃になると、稲淵や栢森集落の勸請縄が掛け替えとなる。

まだ縄目も新しい縄に今日の寒の雨がしみて、集落はいっそうしずもっている。

運転歴

いくそたび免許書き換へ日脚伸ぶ

運転歴50年以上だから、10回以上は免許更新してきたことになる。

高齢者講習は事前に済ませているので当日の講習は免れるが、それでも行列につく時間の方が相変わらず長くもはや難行である。考えるに一月生まれという人が身近にも多く感じられ、毎年この時期は行列の列も延びるのではなかろうか。
ともあれ、更新されるたびに己の写真が老け顔になってゆくのであるが、試験場を出るときにもまだ明るくて日脚がひと頃よりずいぶん伸びたことを実感するのである。
たしかに、冬至の頃は高見山方面から昇った日の出が、今朝ではすっかり東寄りになって東山中の竜王山のほうにまで動いているのだった。「日短」がわずか二週間程度で入れ替わったことになる。
あと半月もすれば立春。この暖冬ではすでに春隣という趣さえある。

うす青く

雲晴れて麦の芽風にひかりけり

三輪山ふもとの麦畑がうっすら青んできた。

葉は鳥の羽根のように柔らか、しなやかで風によくなびいている。そこへ雲の間から光がもれると途端にキラキラと輝いて、同じく光がさして浮かび上がるような三輪山に呼応するようにも見える。
近寄ってのぞくと、土は意外に粗く機械撒きしたかのように曲がりくねった条が三輪山に向かって走っている。
あと二タ月もすれば立派な青麦畑となって、周りの田んぼがまだ黒々としているのと好対照な景色を見せてくれるだろう。

空の具合

山越は霙混じりに変はりけり

明日も雨、ところによって雪になるという。

あまりにも暖かい日が続くので今年は冬タイヤを装着しておらず、明日の飛鳥行きはちょっと心配である。
というのも、盆地のなかでも大阪方面出口にある当地はまず雪の心配はないのだが、盆地南部の葛城から飛鳥にかけては時雨の通り道であり、毎年必ず雪があるところだからだ。
こちらはからっと晴れていても、南部の空が真っ暗になることはしょっちゅうで、雨量も多いにちがいない。
ともあれ、明日の午前中の空を見てどうするか考えることにしよう。