傾く

大四角形たどりおのずと寒昴

満月が上がる前に早くもオリオンが輝き、その肩にある昴も天上にある。

月の明るさに負けず冬の星がきれいだ。
この季節にしてはいくらか暖かい夜だから、しばらく空の星を眺め回す余裕がある。
午後八時になるともう中天にさしかかっていて、これから大きく西に傾いてゆくのだろう。

ランデブー

上弦のつかずはなれず寒昴

冬の星の代表はオリヲンだが、昴もまたいい。

高度はより高く、首を真上に伸ばさないと見えない。
この二三日は中天あたりで、ちょうど上弦の月と仲良くランデブーしているように見える。
凍星、寒星、荒星。
どれも冬の痛々しいほど怜悧な星の輝きを表している。

首が痛くなる

寒昴ひとはひとりでゆくものと

体が硬くなったものだ。

昴を探そうと空を仰いだら、相当身を反らさねば見えない。そのままの姿勢も長くはつづかず、何度もなんどもその在処を確かめた。
まず、オリオンを見つけ、左肩の延長線をたどってゆけわけだけど、ぼんやりあるのがようやくそれかと思うしかない。冬の空は澄んでいるのに、昴はぼんやりとした雲の塊のようにしか見えなくて、視力はなさけないくらい衰えたものだ。