梅はまだか

常ならぬ閏二月の梅二輪

どちらでも、この時期の花が相当遅れているらしい。
東京から移植した白梅などは例年早ければ1月末には咲き始めていたのだが、未だ蕾のままだ。
気候の違いや今年の寒さ続きも原因なのかもしれないが。

石光寺の庭で見た紅梅、それもたったの二輪だけ、が今年最初のものだ。

変わらぬ姿

長旅の移植乗り越え梅開く 

心配していた梅がようやく開花した。

昨年、仮住まいから新居へ二度も移植したおり極端に剪定してあるので相当弱っているはずだが、この長く寒かった冬を越してくれたようである。
あとはなんとか新芽を伸ばして体力回復できるように看てやらなければ。

梅花宣言

手入れなき梅の蕾もほぐれけり

ようやく梅が開いたのを見た。

いつもの散歩道、人の手もしばらく入ってないような細い枝が伸び放題の梅があるのだが、昨日通りかかったら窮屈そうな枝振りにかかわらず開花し始めているのを見た。遅かった梅だがようようかしこで楽しませてくれそうだ。

我が家のはまだちょっと早いようだが。

視座

枝ぶりのよき梅さだめカメラ据う
ファインダーの梅のいつかな揺れやまず
梅ヶ枝のあをきに白のふふみけり

難しいものである。

「梅」に真向いた句を作ろうとしたが、どうしても第三のものの力を借りて詠んでしまう癖がついているせいか、安易なほうへ逃げてしまう。カメラ、撮影という視座を借りれば何とか形にはなったが、三番目の句のように梅そのものを詠むのはどうもうまくいかない。
このあたりの表現力がつけば句の幅が広がると分かっていて、実際には高い壁として立ちはだかってくるのだ。

くぐる

道覆ふ匂ひの梅をくぐりけり

畑に植えた梅が手入れもされず伸び放題である。

それが道路の上にかぶさるように太い枝をさしかけていて、その下を通ると強い香りがした。

可愛い狼藉者

梅の花鳥の狼藉なすままに

風もないのに枝垂れ梅の花びらがパラパラと散っては根元に赤い花びらがつもってゆく。

どうやら満開の枝隠れに小さな鳥が来ていて、蜜を吸うのに余念がないようである。目をこらすとどうやらメジロの番らしい。午前中に一回、午後にも一回来てそれぞれかなりの時間花から花へとわたっている。
狼藉者とは言っても可愛い狼藉者である。

日替り

梅のよく咲いて鳥来る日替りに
日替はりに鳥来る梅の飽かざるよ

今年は庭の梅の花が長い。

今頃になってもこの冬の寒さを上回る冷えが続くせいだろうが、こんなことは今までなかったような気がする。
蕾状態のものも全体の半数ほどあり、この分では二月はおろか三月上旬までは確実に咲き続けるような気がしてきた。
香りも傍に寄らねば分からないほど微かな種類であるけど、それがかえってこの木の奥ゆかしさが感じられて、今まで素人のさんざんな剪定に痛めつけられてきた割りにはよく頑張ってくれたと思う。
おかげで、毎日のようにやって来る鳥を楽しめる。
ここんところはツグミがよく来るようだ。

お詫び
文法ミスで句の部分が表示されていませんでした。最終確認しなかったのが原因でご迷惑をおかけしました。