香良洲の梨

梨送ると義姉の電話の声の艶

滅多にかけないし、かかってこない電話。

世間とも距離をおいているので、毎日静かなものである。
今朝の新聞にも、還暦ともなれば友人関係も断捨離して誰にも気兼ねない人生をという記事があった。
手始めは年賀状からとあったが、それはもう古稀を機に会社関係を中心に大幅に減らした。
逆に増えているのが俳句関係であるが、これも好きな俳句を続けるための身過ぎである。
本当の意味での人間関係の断捨離などほど遠いわけであるが、それもまた浮き世。渡世である。
夫を早くに亡くし、兄の介護におわれる義姉だが、いつもの元気な声に安心する。
櫛田川河口の香良洲特産のりっぱな梨が今年も届いた。

香良洲特産

砂州の梨腕にずしんと宅配便

待ちかねていた梨が届いた。

伊勢湾の櫛田川河口にできた砂州の町・香良洲特産である。
銘柄は幸水。実は大きく、果汁も多くてたいへん甘い。
上流域は台風11号の随分の雨量で田畑が水没した土地も多いと聞くが、果樹園の被害はたいしたことはなかったのだろうか。

この香良洲の特産は他にもあって大変いい海苔が獲れるというのは案外知られていない。梨も海苔も毎夏、毎冬の義姉からの贈り物だ。