精緻な手仕事

宮址とて四角に掘らる花野かな

藤原京で、701年の元日行事の跡とされる発掘現場が発表された。
朝日新聞ニュース

701年といえば大宝律令制定の年で、元日朝賀だから外国の大使も多く参加したろう。国家としての形も内容も名実ともに備わった、律令国家成立を高々と宣言する儀式だったのだろう。

藤原京はこの月の初めに吟行した場所(白鳳宮址の発掘現場)で、そのとき目にした発掘していたのがそうらしい。この現場を除けば、広い宮址は野の草や花ばかりの平地で、まさに「花野」そのものであった。
地を這うような小さな花がいっぱい咲く広い野の四角い一画が、深さ1メートルあまりに建物の跡らしい形に沿って精緻に削られているのが、何ともおかしくて詠んでみた。

“精緻な手仕事” への2件の返信

  1. そう言えば今朝の我がローカル新聞にも。
    藤原宮跡に律令の世告げた7本の柱の穴が見つかったとの記事がありました。
    続日本記の大宝元年(701)の律令国家の完成を祝う儀式で7本の幢幡が建てられた記事と一致するそうです。

    1. 大極殿すぐ南の一画でした。東西、南北ともに80メートルくらいある区画を丁寧に削っていました。今度の日曜日に現地説明会があるそうです。
      文武、不比等の時代ですね。

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