寒晴やキックボードの姉弟
寒晴と言うに相応しい今日。
はるか南、近畿の屋根と言われる大峯の嶺々の稜線がくっきりと見える。
そのなかでもやはり近畿最高峰八経ヶ岳の姿形は威厳がある。家からは単独峰のようで台形に見えて周りの山々を従えているようである。
雪は残っているはずだが、それほど白くは見えない。全山が遠目にも白く見えるには例年のごとくあとひと月くらい待たねばならないだろう。
そんな景色がよく見える坂道を、塾通いのリュックと思われるものを背負った姉弟が仲良くキックボードを蹴りながら降りてゆく。キックボードの下りは楽だろうが、昇りとなると大変なのではないかと思うのは子供たちにとっては余計な心配でもあろうか。