卒業のともに制服つんつるてん
昼前に子供たちが下校してくる。
胸に大きなピンクのリボンをつけてもらって肩を並べて歩く父兄も着飾っている。
どうやら当地の小学校の卒業式があったらしいと分かる。
小学校六年生となれば急に身長が伸びてきて親たちとたいして違わない子も多くなった。
公立ながら制服の決まりがある学校なので、そんな子たちは制服の上着も下の半ズボンもパツンパツンにはちきれている。
この子たちが四月になって中学入学ともなると、今度は一転してダブダブの袖にぶかぶかの長ズボンの制服に替わるにちがいないと思うと、親の目になって子供たちの成長がまぶしく見えてくるものだ。