住み登る邸宅多き山朧
生駒山の裾から中腹にかけてかなりの規模で住宅街が広がる。
ケーブルカーが通勤通学の足となっているが、それでも不便ではないのだろうかといつも不思議に思う。
大阪側には奈良側ほど高くまで住んでないようだが、生駒の街につづく近鉄奈良線(帝塚山)学園前駅周辺も坂道の多い街。どれも立派な家が建ち並び、いかにもの高級住宅地である。
大阪あたりに仕事場をもつ人たちの住宅街と思われる。
芦屋なども同様にもとは船場の豪商などが住み始めた高級住宅地で坂もまた多い。
田園調布もまた然り。
所得の高い人はなぜか坂の街に住みたがるものらしい。
拙宅も坂の街だが、ここは平地に土地になくなって止むを得ず山裾を開発してできたもの。同じ坂の街でも生駒には到底かなわない。
雨のあとのせいだろうか、空気が重い。
灯の点りはじめた生駒山住宅地もベールをかけたようにおぼろである。
ケーブルカーが通勤通学の足となっているなんて初めて知りました。
高齢になるとなんでもなかったちょっとした坂道が苦になります。
いくら高級住宅地であろうが坂道が毎日の生活圏内であると大変に思う。
でもそんなことは関係ないのかもね、お抱え運転手がいてすべて不便を解消してくれるのかも・・・
猫電車みたいな化粧したりして、かわいいケーブルです。山腹にある生駒聖天と生駒の裾を結ぶ線とそこから生駒山上まで結ぶ二つの路線があります。大正初めの頃といいますからケーブルカーとしては相当古い路線です。