和の演出

水景の一点景の石蕗の花

庭園の枯れた水景がぽっと灯ったように見える。

石組みだけであたかも水流のように演出した造りのところどころのほとりに石蕗の花が咲いている。
この季節、無味乾燥な石組みの水景に生きているのは石蕗の花だけであるが、この花によって水景にまるで水が流れているかのような演出効果をもたらしているのである。
無機物と有機物が醸し出したいかにも日本的な光景である。

冬の庭

さきそめて柊いまだ香らざる

昨日蕾があると書いたが、今朝見たらいくつか開いている。

ただ、開いたばかりとみえて香りはまったく届かない。
あと数日待たねばならないか。
千両、南天の実といい、いよいよ冬の庭らしくなってきた。

身のほとり

狭庭にも黄金吹きそめ実千両

千両の実が色を深めだした。

植え込みの千両は赤ではなく黄色の実で、いまはまだ蜜柑の出始めるころのような青みを残しているが、あとひと月もしないうちに混じりけのない色に熟すものと思われる。
二本植えたのが、一本は去年から具合が悪くて今年はとうとう枯れてしまったようで寂しくはなったが、残った株がその分ひとまわり大きくなったようで、南天の実と並んで玄関先を潤してくれている。
千両の先には柊の蕾もはっきりと確認でき、やがて香ばしい香りを届けてくれるだろう。
冬とはいえ、いやしてくれるものが身の辺りにあるということはありがたいことである。

気性荒い天気

夕時雨過ぎて夕星かはりなく

県内ではゲリラ的な雨や雹がふったようだ。

当地も、凄まじい音とともに大量の雨が道路を叩く。
二度ほど時雨が過ぎたようだが、夕方の激しい雨が去ったらたちまち西のほうから晴れてきて星が見られる。
ただ南東方面は黒い雲がおおって、ときおり遠くに稲光がする。
気性の激しい天気である。

腰痛始まる

初冬や身には厚くて赤いもの

ふだんは滅多にかぶらない赤いもの、キャップをかぶった。

赤は黒並みに光を吸収する色だし、そのうえちょっと生地が厚いので夏の暑い間はかぶる気がしないが、冬の地味な色合いのなかで幾らかは暖かく感じるかもしれない、いわば私にとっての冬帽子なのである。
この二三日腰の具合がよくなくて、今朝はコルセットを巻いたのでそれを隠すべくフリースジャケットをすっぽり羽織ったから、気が少しでも晴れることも願って。

セキュリティ

ワイファイのぶつぶつ切れて冬に入る

最近無線LANの具合が悪い。

ルーターが二階にあるので一階が特に調子悪い。
スマホというのは通常家にいるときは無線LANでギガの消費を防いでいるが、これが常時キャリア接続となる現象がここ一週間ほど続いている。
もともとルーターがよく落ちるという問題は前からあるが、ルーターには問題なくても無線LANに接続できないのはまた新しいトラブルである。
無線が駄目でもキャリア接続ができるのなら実害はないが、それにしてもそろそろルーターの買い換え時期に来ているのかもしれない。というのは、買ってから8年ほどたつが、これの無線接続の暗号方式が少々古くてセキュリティ上不安があるからである。
前から気になっていたのだが、今がその時かもしれない。

立冬の桜

冬咲いて子福桜と申しけり

冬桜か、十月桜か。

近寄ると子福桜の札がある。
1つの花に複数の雌しべをつけ複数の実をつける。子宝に恵まれるという意味で子福桜という名がついたそうだ。
春と秋の二回咲くと書いてあるが、実際には冬の間ずっとちらほら咲いて冬桜といってもいい。
おりしも今日は立冬。暦のうえだけではなく鍋物を恋する季感も冬そのものである。