滝雲

黒南風や暗峠雲の滝

生駒嶺の鞍部を雲が滑り降りてくる。

滝雲という現象だ。
今日のようなどんよりとした日によく見られる光景だ。
梅雨がもたらす低い雲が浪速から生駒嶺をせりだすように越えるのだ。
遠く若草山も、二上山の頭も雲にかすんでまったく見えない。

早々と灯を灯す夕べとなった。

“滝雲” への4件の返信

  1. 小雨が降ったりやんだりの蒸し暑い一日。

    今やっと涼しく心地よい風が吹き始め、同時に風にのった雨が斜めに糸のように降り始めた。
    こういう雨を何と呼ぶのだろうか・・・

    1. こぬか雨より太くという感じですかね。何と呼べばいいんでしょうね。
      この時期にながながと降る雨は卯の花腐しとも呼ばれますが。

  2. 黒南風や暗峠雲の滝

    生駒の山あいに 海風しか連想できない “黒南風”を
    出してくるとは! メチャ アンマッチな言葉の連なりですが、
    暗峠の “くらやみ”に 強引に ひっつけたのかな? ・・・・
    なんて ニヤニヤしながら 味わいました。

    今、暗峠は 洒落た石畳が敷かれ、茶店は人で賑わい、近くには
    生駒スカイラインの白いコンクリが伸びています。
    下から見るのが 正解、雲の滝が 下から噴き登る様が
    (漢字が多いこともあり)大陸的で 好い句ですね。

    1. か行を意識して詠んだものです。
      雲はよく鞍部の低い部分を越えてきます。やはり太古から人が往来する峠らしく、人も雲も同じなんだなと面白く見ています。

      スカイラインは土砂崩れでしばらく閉鎖されていましたが、ようやく部分開通したとか。

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