山国の盆踊り

山国の市史に記録の踊唄
中入れに老幼寝につく盆踊
中入れに輪の小さくなり盆踊
目配せに輪から抜け出し盆踊

深夜12時頃に中入れがある。

青年団が接待役で、長老などにお握りを作ったり、酒を注いだり。また、初盆の家々を踊り回る。
これが終わると、子供の時間は終わりで、夜明け近くまで山国の踊り唄が山間にこだまする。
この踊り唄は集落に昔から唄われてきたもので、何人かの音頭取りが交代しながら次々と続いてゆく。どんな内容だったか全く思い出せないので、熊野在住の方にお聞きしたら市史に記録されているもののコピーを送ってくださった。
盆踊りを行うには準備にも多くの人手も必要だし、その担い手も減ったとあっては盆踊りの継続も難しくなっているのではないか。もしかすれば、踊り唄を継ぐ人たちも少なくなって、いつか市史に拾われた記録だけが記憶のよすがとなるのかもしれない。

今日は送り盆の日。
海のあるところは海へ、そうでないところは川へ、盆棚の供物を流す風習は廃れていないと思われる。

“山国の盆踊り” への2件の返信

  1. 田舎で初盆の家は送り盆の日に「しょうろさん」と言いお寺にお飾りやお供え物を納めます。
    この「しょうろさん」と言うのはもしかして方言かもしれません。
    昔は川に流していたようなおぼろげな記憶があるのですがはっきりしません。
    精霊流しと灯篭流しがなまって「しょうろさん」になったのかもしれません。

    中入れ、珍しい風習ですね。
    当地の盆踊りはすでに7月中に終わったようですが田舎では掲示板の案内がなかったように思います。
    まさか中止になったとは思えないのだが・・・

    1. 熊野でも「しょうろさま」と言いますよ。
      対岸は和歌山の飛び地・北山村、ここの二カ村というか、集落で三日間交代で盆踊りがありました。久しぶりに里帰りしてきた一族総出で賑やかに踊ります。だいたい3時ころまでは唄が聞こえてきた記憶があります。
      人が減ると手間がかかる盆踊りも難しくなりますね。町の盆踊りはCD回す踊りですから、風情がありませんし。やはり、音頭取りが次々代わって唄い明かす昔ながらの盆踊りが懐かしいです。

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