山国の盆踊り

山国の市史に記録の踊唄
中入れに老幼寝につく盆踊
中入れに輪の小さくなり盆踊
目配せに輪から抜け出し盆踊

深夜12時頃に中入れがある。

青年団が接待役で、長老などにお握りを作ったり、酒を注いだり。また、初盆の家々を踊り回る。
これが終わると、子供の時間は終わりで、夜明け近くまで山国の踊り唄が山間にこだまする。
この踊り唄は集落に昔から唄われてきたもので、何人かの音頭取りが交代しながら次々と続いてゆく。どんな内容だったか全く思い出せないので、熊野在住の方にお聞きしたら市史に記録されているもののコピーを送ってくださった。
盆踊りを行うには準備にも多くの人手も必要だし、その担い手も減ったとあっては盆踊りの継続も難しくなっているのではないか。もしかすれば、踊り唄を継ぐ人たちも少なくなって、いつか市史に拾われた記録だけが記憶のよすがとなるのかもしれない。

今日は送り盆の日。
海のあるところは海へ、そうでないところは川へ、盆棚の供物を流す風習は廃れていないと思われる。