粋と涼しさ

髷高く結うて涼しき女かな

祭髷と言うのだろうか。

男の祭髪が粋とするなら、女の祭髪は瀟洒とも言えようか。
粋も瀟洒も涼しいにつながる。
この「涼しい」というのは本人にとっての「涼しさ」では勿論ない。周りを涼しくさせてこそ、粋であり、瀟洒なのである。
自分だけが涼しくていいというのなら、それは単なる野暮というものである。

“粋と涼しさ” への2件の返信

  1. 身近に日本髪を見る機会はめったにない。
    髷と言えばお相撲さんの髷。
    昨日、名古屋場所千秋楽で優勝した日馬富士の乱れた髷を床山さんが結い直している映像を見てかっこいいな~と思った。
    鬢付け油で黒光りした髷から香りが匂い立ってくるようでした。

    亡き母の母親は母が小学校6年生の時に亡くなったそうだが髪結いさんだったと聞いている。

    1. 業界では床山さんと言いますが、独特の名前かと思います。
      伝統社会のなかで生きている人たちだからこそ、各所作も昔変わらず続けてほしいものです。
      例えば、最近の手刀はいけません。腰を上げながら切るとか、誇らしく掲げるなんざ、失礼にもほどがある。粋からはほど遠いものがある。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください