ある風景

朽舟の泥曇らせて蝌蚪走る

不思議なことだが、浄瑠璃寺の浄土池に小舟が沈んだままだ。

底が浅くて全没はしないが、池の水面近くに大きく張り出した楓が緑なしてくると、その陰にも隠れそうなくらいになる。
ちゃんと水を抜いて手入れをすればまだまだ使えそうな気がするのだが、なにかの行事のときはそうしているのだろうか。
過去にも何回か來ているが、小舟が沈みかけているのは記憶にない。
あのまま、朽ちていけば泥舟となり、池の生き物たちの格好の栖になるにちがいない。
琵琶湖畔なれば、係留したまま朽ちていく舟というのも絵になるとは思うのだが。

“ある風景” への2件の返信

  1. お寺の境内の池と言えばそう大きくはないはず、そこに沈みかけた小舟とはどういうことでしょうね。
    ましてや浄土池なのですから澄んだ水を湛えていてほしいものです。

    最近、池の水を抜く「かいぼり」の放映が多いようです、どこもかしこも。

    1. オタマジャクシを湛えている絵をイメージしました。

      「掻堀」して魚を捕まえるのを夏の季語として扱うところもあるようですね。一般には、「池普請、川普請」といって冬の水の少ない時期にみんな総出で池の手入れをする季語となっております。もちろん、このとき鯉や鮒などを捕って貴重なタンパク源としていたのです。

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