稲架の穂の奥にのぞけるあをさかな
曇天に黄を放ちたる粟立草
葛咲いて泡だつ花とせめぎあふ
散歩の歩を菜園まで伸ばした。
帰りは少しの上り坂とあってきついものがあったが、休み休みしながらいつもなら十二、三分のところを倍かけてようやく家にたどりつけた。
しかしながら、久しぶりに目に飛びこむ景は新鮮なものがある。ふだんは見逃しているかもしれないものにも心が動かされる。
今日の処は「色」であろうか。
日の恵み、風の恵みを受けて熟成が進んできた稲架の色合いにも近づいてよく見ると、奥のほうにはわずかな緑が残っている。かと思えば、曇天にかかわらずというか曇天のなせる業か、背高粟立草の黄色の鮮やかなこと。思わず目をこらしてしまうのだった。
荒れ地での葛と粟立ち草の縄張り争いも見ものだった。さて、どちらが征するか。
散歩の足を延ばすと新鮮な景色に目を奪われますね。
千歩しか歩けなかったのが少しずつ歩数を延ばしようやく三千歩ぐらいまで可能になった。
死にそうな暑さから最近の朝晩の涼しさには驚かされる。
一気に冬が近づきそうな気配がする。
街の中では人に疲れてしまうが都会の喧騒から離れ家の近辺はのんびりした昔ながらの趣に少々癒されている。
昨日は所用で出かけたが午前午後との連続の予定に疲れが出た。
以前は朝昼晩の予定を難なくこなしていたのにと忸怩たる思いがするがこれも80歳の壁であろうか?
無事傘寿を迎えられとことに感謝すべきか・・・
傘寿おめでとうございます。
原因がよくつかめない体力の衰えというのはさぞご不安なことでしょうね。一気に取り戻せるものではないので一歩ずつ一歩ずつお進みください。
私もようやく体重が五十キロを超えるようになりました。目論見よりは一月半も早く、このまま六十キロを目標に体力作りに励もうと思っております。
稲架の穂の奥に秘めたるあをさかな
昨今の句風は胸に迫るものがあります。
こんな肩の力を抜いた自然体の句が読めるなんて、すごいですね。
最近、畑作業に救われております。
世の中のしがらみをすべて忘れさせてくれます。
最後は健康な体一つあればいいんだと。
順調な回復ぶり何よりですね。
鍬を打ち、立ってしゃがんで、腰から下が頑丈でないとできません。農にかかわるというのは健康な体があってのもの。
できた、できなかったと一喜一憂するも、生計がかかっているわけでもなし。ひたすら、土とふれあう時間は何ものをも忘れさせてくれる貴重な時間ですね。
今日句友から句集をいただいたのですが、見事に己を殺した作風に心を打たれます。あるのは「もの」の描写があるばかり。スカッとします。