腐らずに

虫逐うて世間話の団扇かな
相槌の団扇二ふり三ふりして

団扇は風を送るためだけにあるのではない。

相づちを打つときの小道具としても、これ以上のものはないとも言える。
宮滝の象山のとある集落で、数人の主婦が一軒の車庫で井戸端会議している。
みんな手に手に団扇を持って愉しそうにしているので声を掛けてみたら、いつもより遅い移動スーパーを待ちながらの世間話だそうである。
山の水が豊富で困らないこと、稲の穂が出るのは日当たりがこの地区では遅いこと、などなど暮らしの一端などを気さくに聞くことができた。山の暮らしをちっとも不便に感じない屈託のなさがこの集落の空気を支配している。

昨日の句会には、

屯して移動スーパー待つ団扇

いくらか詠めたかなと思ったが、一票も入らず。腐らずに何度でも詠んでやるぞ。

“腐らずに” への2件の返信

  1. 団扇とか扇子はちょっとした小道具にもなりますよね。
    昔のように団扇を使わなくなって久しい。
    先日、湯の山でロープウエーを待つ間、団扇を使っている人がいた。
    いくらか標高が高いとはいえ湯の山温泉街は結構暑いのである。
    団扇を持ってくればよかったと思った。
    最近は団扇をサービスに出す所が少なくなった。
    ましてや団扇の骨が竹製のものは滅多にない。扇ぐ風が微妙に違うのである。

    今日も団扇では到底追っつかないほど殺人的な暑さであった。

    1. 昨日も今日も東海地区は大変ですね。
      当地は何か月ぶりかの曇天で気温も上がってこないのですが、湿度が以上に高く、まるで黒南風のような風が吹き込んできます。

      そうか、プラと竹では風がそんなに違いますか。竹の微妙なしなりで風にも時差が生まれたりするのかもしれませんね。これはぜひ俳句に詠み込みたいものです。

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