天の階

西に日矢降りて飛鳥の片時雨

毎日のように葛城から二上にかけて日矢が降る。

厚い雲が葛城越えをするときよく見られるシーンだ。
いっぽう、東の方はと見れば多武峰あたりが時雨雲にすっぽり包まれている。
盆地における時雨とはたいてい片時雨で、東が降れば西は晴、西が時雨れば東は晴という具合いで、盆地全体が時雨ということはない。むしろ、そんな場合はもはや時雨ではなく、ただの「雨」なのであるが。

“天の階” への2件の返信

  1. 「天の階」なんかロマンチックで素敵な言葉ですね。

    川を挟んで南側の道路は濡れているが北側は乾いている。
    こういうのは片時雨ではなくただの雨なのかしら?
    そして降った方の雲間からは薄日が差してくるのである。

    1. この時季、通り雨なら「時雨」です。
      時雨が通るときには遠くからでも見えています。その辺りだけ雨柱がたっていますからね。そして動いているのがよく分かります。
      佐藤春夫も『「しぐれ」の詩』に「しぐれしぐれもしあの里をとおるなら。。。」と詠っている通りです。

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