実在の証は

鳥帰る汀に白き糞の跡

いつのまにか数を減らしている。

鴨たちの半分以上が北へ向かったようだ。
池の周りのあちこちのたまり場は糞で白くなっていたが、それもだんだん薄れてゆくようだ。
寂しくなった池でがあがあと鳴くのは留鳥の軽鴨か。

“実在の証は” への2件の返信

  1. 帰る鳥、来る鳥、留まる鳥さまざまな生態の鳥ですが私には何が何だかあまりわからない鳥音痴。
    群れて賑やかだった池が殺風景な様子なのはちよっと寂しいものですね。

  2. 渡り鳥に関係して「雁風呂」「雁供養」という深い哀れをさそう季語がある。
    渡りの途中海上で羽根を休めるための木片を咥えてきたが、日本の土を踏んだら帰りのためにそれを残しておくという。しかし、飛来地で命を落としてしまうと海岸に木片が残されたままとなるので、これを拾い集めて供養のための風呂を沸かしてやると言うのである。
    青森地方に残る言い伝えである。

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