行く末

メーデーの昭和も遠くなりにけり

今日は5月1日。メーデーである。

テレビのニュースを見ていて思ったのだが、メーデーを取り上げなくなってどのくらい経つだろうか。

まるでメーデーが忘れ去られたような背景には、バブルがはじけて以降労働者間の連携というものが著しくとりにくくなったことが挙げられる。
たとえば、労働者が正規労働者と非正規労働者に分かれたことが、もともと低迷していた組織化率を加速度的に低下させるとともに、賃金や労働諸条件に格差が生じ、さらに正規労働者であっても将来を約束された指定席ではなく、ある場合は正規労働者同士で仕事の奪い合いする形であったりするなど、連携どころかあちらこちらで寸断させられてしまっている。
このような状態では組織としての力を到底発揮しようがない。
かくて労働組合の魅力は色あせ、ますます組合離れが進行してゆく。

かつてメーデーはお祭り的行事として多くの人々が参加した。今はそういうゆとりさえ職場から消え失せたのだろう。

“行く末” への4件の返信

  1. そう言えばメーデーの言葉、すっかり耳にしなくなりました。
    過去のものになりつつあるのでしょうか?

    昨日はもっぱら八十八夜の話題ばかりでメーデーのメの字もなかったですね。
    今朝一番のニュースも茶摘みとか、新茶の美味しい味わい方とかお茶関係。

    我が家は毎年友人から狭山の新茶が送られてきます。
    深蒸しのふくよかな香りがいいですね。

    1. そういえば、昨日は八十八夜だったのかな?
      新茶の香りは素晴らしい。
      当地は大和茶が有名ですが、周りは宇治や伊勢やら茶どころがいっぱいです。

  2. 昨日もいつも通り日比谷公園を抜けてきたのですが、メーデー集会は公労協・都労連などの支部みたいなところがバラバラとやっているだけ、活気のない日本の現状を象徴しているような光景でした。

    おっしゃる通りですねぇ、今日本で一番大事なことは雇用問題だと思っています。労働すべき若い世代に仕事がない機会がないのではどうしようもない。勿論働く側にも問題はあろうが社会全体として、若い世代に働かせて稼がせて日本を維持発展させることを第一に考えなくっちゃね。

    企業のランキングいろいろあるけど、ボクは一番偉い企業は沢山の雇用をかかえ給料を一番多く払っている企業だと思っています。人を切ってコストダウンして利益を上げ史上最高の利益達成なんていってるのを見るとアホかいなと思います。

    正規・非正規雇用のことを言うと派遣業法の考え方はなってないと思う。派遣労働者を保護するという理由で色んな制限がかかっており、これでは派遣はいつまでたっても正規労働者にはなれない、むしろ格差を固定化するものだと思います。

    (こういう社会問題考えるとカッカくるのでなるべく遠ざかるようにしようと思っているのですが。。。)

    1. 若者に職場を提供できない国は間違いなく滅びの道をたどっています。
      国力に応じて、仕事が少ないなら分け合う、給料が少ないなら低い給料だけでも食える世にする。それが国のために、唯一「議論する」ことだけが仕事であるはずの議員、政治の役割だと思う。
      議論せずして党利党略を優先しているとしかみえない姿には希望がない。

      ブログで遠吠えしてても空しいだけですが。。。。。

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