メーデーの列を落伍の銀座かな
ハイキングにでも来たような気分と言おうか。
そんな人たちが多くを占めるようになって、家族連れで参加する人は多い。
私はと言えば、員数合わせの動員をかけられて参加したものの、生来のノンポリ派だから、シュプレヒコールという前時代的なものや、あのメーデー歌に始まる胡散臭さには馴染めずに、式典が終わって都心の行進に出たのを幸いにこっそり抜け出したのだ。
のちに、労組専従役員となって先導する立場になっても、恒例の祭だからと言って割り切ることはできず仕舞いで、どうしてもあの行事には馴染むことができなかった。
今は、労働組合もずいぶんおとなしくなって、月100時間までの残業ならかまわないとするらしい。これは、月に四回休日出勤して32時間、毎日残業3Hして66時間、そういう働き方になる。
それでなくても、正規雇用、つまり労働組合に守られているはずの人々がおかしいと思わないのがどうかしている。