隙見せず

十分に肥えて蟷螂枯れそむる
枯れし眼の瞳もの追ひいぼむしり
蟷螂のアームかくかくロボットに

身の丈四寸。大きい。

身じろぎもせず警戒している。
隙あらば逃げだそうと機会を狙っているのか。
突き出したボールペンに対して、的確に焦点を当てているような顔の動きである。
どことなく、蟷螂というのはロボットの動きに似ていて、ジーコジーコと関節を中心に動いては静止するみたいで、無駄な動きは一つもないように思える。
これも、獲物を確実にしとめたり、危険からすばやく逃れる術なのかもしれない。

“隙見せず” への6件の返信

  1. 面白い写真が撮れました。
    言われてみればなるほど、ロボットのアームを想像させますね。

    写真を見て私が瞬間に想像したのはアメリカ映画、ジョニーデイップが主演した「シザーハンズ」
    鋏の手を持つ人造人間の切ないフアンタジーです。

    映画キチの私、今日はシネマ歌舞伎「四谷怪談」
    昔見た怪談映画とはちょっと異色。
    夢幻、江戸と現代が交錯する新感覚の芝居?歌舞伎?映画?

    1. 映画の語りかけてくる物語には、意表つくようなものが多くてなかなか飽きさせないものがありますね。
      わたしも自然の語りかけてくれる物語に耳を傾けるべく、身近なところを彷徨っています。

  2. 十分に肥えて蟷螂枯れそむる

    これは 面白い!
    写真の蟷螂を見ると、足も 胴も 腕も みんな 同じ太さ。
    よく 見ていますねぇ・

    でも、枯れそむったあと、この蟷螂は どうするんですかね?

    1. 緑を残した腹の部分がカットされてますが、そこが大きくふくらんでいます。卵を抱いてるように見えます。
      大きさから言えば、おそらく雌と思われ、食われてしまうという雄の哀れを連想させます。

  3. ほだかさんの 虫を見る目が 生き生きとしていて
    好いですねぇ。
    虫の句も 季節がらみで 取り上げて下さい。
    美に走るのか、観察の鋭さに走るのか ほだかさんの
    詠みが 楽しみです。

    1. 冬には「枯蟷螂」という季語があります。それまでは、緑の葉に隠れて見えなかったカマキリが、発見しやすくなります。
      今回のカマキリさんのように、全身枝が枯れたように茶色いのを冬に見つけると「蟷螂枯る」と言います。実態は、緑のものと茶のものは別の種類で、色が変色することはないそうですが、いかにも冬に備えて生き残っている感じがあります。そういう季語の本意をふまえて詠むのが俳句とされていて、まことに難しいものです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です