協定

春愁やかたぶきをりぬ家の守

春愁や思ふにまかせぬ家普請

傾いた格子戸

通りからこの家の見える表部分は今にも崩れそうな具合である。

かろうじて倒壊を免れているのは、この表側のもたれるのを家の残りの部分が支えているからだろう。町が重要建造物群保存地区に指定されているため、歴史的な町並み維持のために各家は定められた建築基準に従わなければならない。ただ、後継者のいる家はともかく、そうでない場合は外観を維持するだけでも大変な負担であることは想像に難くない。

“協定” への6件の返信

  1. 一連の句やコメント、写真を通じてこの集落の一端が見えてきます。

    自分の家であっても重要建造物に指定されると家の造作を勝手に触ることができない不自由さというのがありますね。
    そこのところ、どのように折り合いをつけて住みながら保存していく、難しい所ですね。
    ましてや跡継ぎがいなくなったり絶えてしまった場合はどのようになるのでしょうね。

    1. 家並みの特徴は、細かいディテールの部分にあるんですが勉強不足でつかみきれませんでした。いただいた資料などを読み返してようやく腑に落ちた点もあったりするので、次回に期しましょう。

      写真の家は一般の民家ですから、行政の補助なんかあるんでしょうかねえ。大変だと思いますが。

  2. どこかが傾くと全体に力が加わって倒れてしまいそうですが・・・
    案外大丈夫なものなのですね。
    家の中ではミシミシいってそうですね。
    歩いていて傾きに気づいたのもすごいですね。
    相当な傾きだったのでしょう。。(@_@)

    1. 傾いているのは2階が乗ってない部分なので、意外に本体は大丈夫なのかもしれないね。だけど、外からは写真の通り誰でもはっきり分かるくらい傾いていたよ。

  3. 観光等で訪れる人から見れば、歴史ある建造物等に住んでる方達を羨ましいと思うのだろうけど、住んでる方達からすれば、家の建て替え等について法律等で縛られ住みづらいという意見もあるのかもしれないね。
    京都や木曽、大内等、街並みを保存するにあたっては、そこで生活している方たちは、我々の目の見えないところで結構大変な苦労をしていんだろうね。

    1. 重文の指定を受けたところはいろいろ補助もあるだろうし、観光としての収入もあるのでましなんだろうけど、普通の民家は辛いのかもしれないね。建て直しにしても外装などに相当コストがかかるだろうし、さぞ大変だと思います。

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