雄大な眺め

我が祈りはるか高みに冬霞

家から見て正面つまり南東に見える山々の麓が山の辺であり、飛鳥である。そこからさらに奥が吉野であることを知った。
一昨日、「もしかしてあれは畝傍では?」との思いに駆られる、頂辺がやや傾いた台形の小高い山の輪郭が遠い山を背景にはっきり見えたのだった。
それで昨日思い立って確認がてらドライブに行ったのだが果たしてビンゴだった。
これから自転車でひんぱんに訪れるであろう場所の地理を頭にたたき込むため、明日香村の主な遺跡を大急ぎで回っただけであるが、やや高いところにある万葉文化館近くから見える二上山の二つのピークががはっきり見えるのだった。
二上山は金剛山系の北端に位置するが、ちょうどその北に当たる自宅からは雌岳が雄岳に隠れて見えないので、飛鳥からの眺めはふたこぶがはっきり見えて特別新鮮に感じる。
さらに生駒の山並みが意外に遠く低く見える。飛鳥からは盆地の北へ向けてわずかずつ傾斜しているような感じだ。
全部まわったわけではないが、いまのところ大和盆地の眺めは飛鳥からあたりが最も雄大さに富むのではないだろうか。

“雄大な眺め” への2件の返信

  1. いいところですね。冬の霞ですか、それもいいでしょう。
    歳時記と万葉集と大和古寺風物誌でも持って四季折々の風景を綴ってください。。。。

  2. 盆地の朝は底だけが霞がかっていることがあります。その先に多武峰連峰や吉野の山が浮いて見えるのは何とも幽玄な雰囲気です。今朝は霞ではありませんが、雨のあとだけに、手前から三段に見える山並みの谷筋が湧きだした雲に埋もれているのが見えました。
    ああいう景色を見ていると熊野に誘われそうになる気持ちが分かります。
    記紀と寺と仏像と。行きたいところは知れば知るほど増えていくのが悩みです(笑)

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