踊る音符

囀の一オクターヴ越えたるか

ふだん見かけない鳥がいる。

カップルのように思えるが、電線の五線譜を跳んでは鳴いて、まるで音符が踊っているである。
鳥たちにも春が来た。
歓喜の声は上下によく転がって、その音階差は1オクターブを越えて行き来しているようにも聞こえる。
間もなく、営巣、産卵、そして子育て。そうなると、今朝のような耳にも心地いい音楽が聞ける期間はかぎられている。
冬の間の探鳥は、その姿を認めるのが楽しみなのだが、これからの季節は目ではなく耳で楽しむのである。

“踊る音符” への2件の返信

  1. 鳥帰り季節は巡る。
    どんな鳥だったのでしょうね、電線の上で鳥たちにも春が。
    歓喜の歌?それとも春の声でも奏でていたのでしょうか、微笑ましいですね。

    散歩がてらに対岸の体操教室まで来月からの再開手続きに。
    教室が近所のスーパー内に引越しをすると聞き驚く。
    帰り道ふれあい橋に上がって感動、目の前に青空に映えた白雪の御嶽山がくっきり。
    この時期珍しい!!今朝は結構冷えたせいかもね・・・

    1. 当地も、二月三月の放射冷却の朝、大峯や高見山の雪化粧がくっきり見えることがあります。下は春でも山はまだ冬。一月にたっぷり雪を被った姿を見ることあまりありません。
      春と冬の景色が同居しているこの季節は好きです。

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