後背の山は枯れ果て新堂宇
ならまちを歩こうと市内まで。
興福寺境内に警察のバスが駐車しているし、三条通には屋台の数が普通でないので何かと思ったら、おん祭のお渡り式が終わったばかりだと知った。
おん祭のことは頭からすっぽり抜け落ちていたので、午後からのんびりと出かけたのだが、それが失敗だった。
お渡りの演武を終えた宝蔵院流の面々などが続々下ってくるので、御旅所もパスして浮見堂へ出、ならまちへ向かう。
最後はもう一度興福寺に戻ってきて新しく落成なった興福寺中金堂を見上げる。堂々とした五重塔がそばにあるせいか意外に小さく感じた。鴟尾も風鐸も当然ながら金ぴかである。
目を転じると、若草山には夕日がさして、枯れ山が見事な金色に染まり、新金堂のまぶしさに負けてない。
301年ぶりに再建、落慶法要なった金ぴかの興福寺中金堂はテレビで拝見しました。
お渡り式というのがあるんですね。
こういった歴史的建築物や伝統的行事が身近に拝観できる環境にあるのは素晴らしいですね。
「おん祭」は藤原忠通の世に始まった長い歴史を持つ神事です。寒いときに行われるので、昔装束で参加する人たちの苦労も大変かと思います。
「興福寺に戻ってきて新しく落成なった興福寺中金堂を見上げる。
堂々とした五重塔がそばにあるせいか意外に小さく感じた。』
中金堂、先月拝観してきました。確かに礎石のままの時には
どんな大きなものが建つのだろうと思いましたが、建ってみると
意外にこじんまりしていました。それに堂内は仏像のすぐ後ろに
白い(安っぽい)壁が迫っており、「こりゃ なんじゃい?」と
思うほど。興福寺は 境内が即,公園で 行き来は自由、鹿がうろうろ、
この粗っぽさが好かったのですが、最近は、北円堂も南円堂も 国宝物を
売り物に拝観料を取るし、国宝館はまるで美術館。
奈良っぽくないですね。
国宝の多さはピカイチですが、仰る通りあんなに分散されててもねえ。一度拝観したものは素通りで済ませています。
そこへいくと、新薬師寺、戒壇院などはこぢんまりしてひと気の少ない所は落ち着きますし。そういうところなら、何回拝観料を払ってもいい気持ちになります。