花の屑とどめ心礎の潦
心礎は直径1メートルちょいくらいだろうか。
塔の心礎にしては小さくどんな建物のものだか不明だが相当古いものにはちがいない。その真ん中に直径40センチくらいの穴があるところに雨水がたまっている。
おりしも桜は散りどきで、その一部がたまり水に浮いている。のぞき込むと青い空が映り込んでいて、落ちたばかりと思われる花片を浮かべた水盤に別世界を作り出しているような錯覚にとらわれる。
めざせ5000句。1年365句として15年。。。
花の屑とどめ心礎の潦
心礎は直径1メートルちょいくらいだろうか。
塔の心礎にしては小さくどんな建物のものだか不明だが相当古いものにはちがいない。その真ん中に直径40センチくらいの穴があるところに雨水がたまっている。
おりしも桜は散りどきで、その一部がたまり水に浮いている。のぞき込むと青い空が映り込んでいて、落ちたばかりと思われる花片を浮かべた水盤に別世界を作り出しているような錯覚にとらわれる。
[潦]の意味がわからない、しかも読めなかった。
水たまりと言ってしまえば身も蓋もないけど心礎の潦を水盤に例えきれいな句になりましたね。
やはり奈良ではの光景でしょうか、この辺ではちょっと想像できない。
せいぜい雨上がりの水たまりぐらいでしょうか・・・
「にわたずみ」と読んで雨溜まりのこと。今ではもう俳句専門用語かもしれません。
当地は各地に心礎などむき出しになったり、庭の飛び石などに使われたり、石棺が石垣などに使われたり。
都が去った途端に木材は持ち去られ、残ったものは再利用されてきた歴史があります。
同じ古都といっても、その辺りが京都とはまるで異なっています。だから、よけいにノスタルジアにひかれます。