水盤

花の屑とどめ心礎の潦

心礎は直径1メートルちょいくらいだろうか。

塔の心礎にしては小さくどんな建物のものだか不明だが相当古いものにはちがいない。その真ん中に直径40センチくらいの穴があるところに雨水がたまっている。
おりしも桜は散りどきで、その一部がたまり水に浮いている。のぞき込むと青い空が映り込んでいて、落ちたばかりと思われる花片を浮かべた水盤に別世界を作り出しているような錯覚にとらわれる。