伝統守る店は

新蕎麦の熱をくぐればかほりたつ
新蕎麦の切る音拾ふラヂオかな
割箸を割くももどかし走り蕎麦
岩峰の里に一ㇳ日の走り蕎麦
旅の誌に載らぬ店有り走り蕎麦
新蕎麦の熱き蕎麦湯の好ましく
山降りて温泉の身のほてり走り蕎麦
相席で困ることなし走り蕎麦

新蕎麦が待ち遠しい頃。

なかでも旅先で食った、思わぬ店での思わぬ味の蕎麦が記憶に生々しい。
それは、蕎麦の味だけではなく、出汁の加減であったり、座敷の佇まいであったり、お通しのその地方のものであったりと、さまざまなものを伴っているのが普通で、「うまいなあ」と思った店はやがてテレビなんぞに出て有名になってしまうと二回目に行ったときにはがっかりすることもあるのだけど、やはり伝統の味を守っている店が今でも頑張っていると聞くとまたまた出かけてみたくなる。
上田、あるいは小諸、どちらの店も健在だろうか。

2 Replies to “伝統守る店は”

  1. 蕎麦通でない私にはあまり蕎麦にこだわりがなくウンチクを語る資格もありませんが一度だけ美味しいと感じた蕎麦があります。
    もう二十数年も前のことで静岡の店の名前も覚えていませんが細打ちの盛蕎麦でした。
    信州の山奥の鄙びた店というよりは小屋のような場所のざるもおいしかったな~

  2. たしかに蕎麦のよしあしは理屈で語られるものではなく、舌、歯、鼻の五味、五感で感じるもので、食べた瞬間、噛んだ瞬間にうまいと思うかどうか。それと同じく、まずいのは瞬間に感じ取るものですね。
    はたと膝打つうまさに出会うのはまれだから、うまかった店は記憶に残るものです。

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