盆地の実り

隣県の空暮れかぬる稲の殿

山向こうが盛んに稲光する。

西の山ひとつ越えれば大阪だが、その上空に雷雲が走っているらしい。
今回は生駒山系に遮られてかさいわい当地にはやってこない。
遠くに稲光を見ながら盆地の稲という稲が実を結ぶのである。

“盆地の実り” への6件の返信

  1. 昨夜は当地でも盛んに稲光がありました。
    一雨ざ~っと降ってくれれば涼しくなるのにと期待したが結局雨は降らなかった。
    日中も日が暮れてからも変わらず暑い。
    先ほどローカルニュースの新キャスターが名古屋は初めてとみえ「名古屋ってこんなに暑いんですか」と話しているのが印象的でした。

    1. 「稲の殿」は「稲妻」のこと。
      光るだけで音はしない、つまり遠い雷というわけです。
      これがあると稲に実が生ると言われ、おめでたい季語でもあるわけです。
      生駒山系に守られて雷雲があまり来ない盆地では嬉しいことですが、山に守られている分暑さは仕方がない。
      名古屋の夕凪は特にひどいですね。風がパッタリ止むともうどうしようもないくらい蒸し暑いのに参ります。新任アナが驚くのも無理ないと思います。

  2. そうでしたか、稲の殿は何となく有難いお宝のようには思いましたが稲妻の事でしたか。
    道理で稲光や稲妻には稲という字があてられていますね。
    今年は長雨が心配されましたが八月からの日照りで豊作が見込まれますね。

    両親の時代から三重の農家さんに年間分のお米を調達していましたが今年度からはもう届かなくなります。
    と言うのも農家さんも寄る年波には勝てず配達が困難になってきたからです。
    今年からはスーパーで新米を買うことになりそうですが今、銘柄に迷っています。
    少しずついろんな種類を試してみようかなと思っています。

    1. このようにして日本の昔からの稲作は衰退して行くのでしょうね。人口が減ると言うことは国の衰退でもあるということが、このような身近な例でも実感できます。
      銘柄と言えば、当地の米は以外にうまいです。水に苦労しているだけあって、いろいろ試行錯誤の末の結果でしょうが、当地の米が食えるというのは恵まれていると思います。

  3. 隣県の空暮れかぬる稲の殿

    これは好い句ですねぇ。ほだかさんの、空間いっぱいの句は好きですねぇ。奈良盆地から大阪方面を見ると、確かに西日が明るく、中々暗くならないというのも実感としてわかりますし、遠くに聞こえる『雷さん』(京都の人間は すぐになんにでも「さん」を付けます)を、音より光り方が激しいと言う「稲の殿」と持ってくるのも、とてもリアル。
    横浜も一昨日夜に激しい雷雨が小一時間続き、やっと、猛暑も立ち去ったようです。

    1. お褒めの言葉をいただき恐縮です。
      ときどきローカルニュースで生駒の先の夕焼けを映すんですが、その西の山の麓にいると夕焼けという実感がまるでないのです。夕焼けは東から見た西に遠く広がる景色であるということを今さらながら知りました。
      盆地では8月上旬に稲の花を見ましたので、今頃はすこやかに実を太らせているのでしょう。遠い稲妻はその子守歌というわけです。

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