攻めの釣り

足許に獲物来てゐる夜釣かな
全神経穂先に注ぐ夜釣かな
ヘッドランプわあわあと来て夜釣闇
ヘッドランプだんだん増えて夜釣客
海面を照らし夜釣の邪魔となる
ジャイアンツ負けて夜釣の竿納む

梅雨は意外に夜釣りに向いているものだ。

夜ともなれば気温も下がるし、水温もそれほど高くはないので、魚も活発に活動するからだ。
人間にとっても適当な雨は体を冷やしてくれるし、人の出足も抑えられるし、滑りやすいことさえ注意していればいいだけで、快適な釣りを楽しむことができる。
夜釣りにもいろいろあるが、もっともポピュラーなのは堤防釣りである。この堤防釣りでは、魚というものは堤防やテトラポッドに取りついた貝や、その貝を隠れみのに群がる蟹、海老、虫などが格好の餌になるので、狙い目は基本足下である。釣り人が多い場所では魚も慣れたもので、昼間は姿を見せないが、夜こっそりと覗いてみれば大型が意外に浅い場所に浮いているものである。中途半端なタナに餌を流して漫然と浮子を眺めているだけではまず釣れない。
あくまで竿先や糸の動きの変化を読んだり、手に来る感触が賴りなのである。

“攻めの釣り” への2件の返信

  1. 釣り好きのhodakaさんらしい句が並びましたね。

    子どもの頃は実家の前を流れる川で竹藪で切った釣り竿に糸をつけミミズの餌を針につけて釣ったものです。
    これは釣りというより金ざるやガラスの瓶(びんだま)に練り餌を入れて魚をとるのと同じ遊びでしたね。
    この瓶製の器を「てんぶく」と言っていましたがいまではこれもプラスチック製に変わり先年試してみたら器ごと流されてしまいました。

    私はハゼ釣りとわかさぎ釣りぐらいでさすがに夜釣りの経験はないですね。

    1. 「てんぶく」と言うんですか。そんな洒落たものは買えないので、そこらへんの竹を竿にして遊んだものです。
      リールというものを初めて見たときは目が輝きました。これも高嶺の花でしたがね。

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