青春謳歌

人参の咲いてあてなる虫寄り来

ここ数年全国で爆発的に増えているというカメムシ。

種類だけでも1000を数えるというから、形や色、大きさなどもまちまちでカメムシと聞いて思い浮かべる虫の姿は人によっておおいに異なるかもしれない。
よく見られるのがマルカメムシ、名の通り全体にまるく大きさは六、七ミリほどだろうか。ついで、クサギカメムシ。こいつはマルカメムシより大きくて一センチほど、亀甲形をしている。同じような形でも全体に緑がかったのもいて、これら亀甲形がとくに農作物の汁を吸ったりして病気をもたらす厄介者である。匂いも頭が痛くなるような刺激があるので、洗濯物について室内に入り込もうものなら大変な騒ぎになるのはご承知の通り。
前にも書いたが、種取のための人参の花にくるのはアカスジカメムシ。名前とは逆に小豆色の体に黒のストライプ。なかなかお洒落である。これはセリ科が大好きだという。この時期はかれらの交尾期と重なっているようで、真っ白な毬のような花の上で何組ものカップルが青春を謳歌しているところである。
7月には白い花が焦げ茶色に変わって種が穫れるので、そのまま畑に蒔けばほぼ百パーセント発芽する。これは発芽さえすれば半分はできたと同じと言われる市販の種に比べれば驚異的な成果で、菜園仲間にもどんどんお裾分けして喜ばれている。

“青春謳歌” への2件の返信

  1. カメムシといえば例の緑色をしたのが一般的であるが1000種もあると聞いて驚きです。
    昔、田舎の軒下にもカメムシが湧いた年があり余りの数に卒倒しそうになった思い出がある。
    これが果物につくと大変なことになる。

    1. 洗濯物について匂いに閉口するのがマルカメムシ。よくみると亀甲形だけど全体に丸みを帯びた、見た目はかわいらしげなのに触れもしないで強烈な匂いを発射する迷惑もの。この世に生まれてきた以上なんらかの役割はあると思いますが、やはり過ぎたるは何とかのようです。

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