息止めて

まくなぎの径通らねば帰れない

めまといである。

河川の堤防や畦道などで、ごく小さな羽虫が蚊柱のように群れていて、しかも多くが目の高さに集まっているので迷惑なことこのうえない。へたすれば、目の中にも飛び込んできそうで、手で払おうとしてもなかなか散らすことも難しい。
結局、まくなぎ地獄から逃れるにはその場を少しでも早く立ち去ることしか方法がない。
歩いているときはいろいろかわしながら逃れることもできるが、これが自転車の時は悲惨である。片手しか使えない、しかも目の高さは一定だから厄介である。うっかりすると目どころか鼻や口にだって入りかねないので、息を止めて走り抜けるしかない。

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