熨斗の始まり

干物吊る路地梅雨湿り潮じめり

鳥羽一泊が明けると自由解散なので、海女の浦へ行ってみることに。

まずは、国崎(くざき)の海士潜女神社(あまかづきめじんじゃ)へ。
その昔、この地を訪れた倭姫命に鮑を献上したところ、これが大変美味であると以降伊勢神宮に献納するように言われた。以来、日持ちがするように熨斗鮑にして奉納してきた土地で、神社のご神体は海女の始祖である。この熨斗鮑が「のし」の原型である。迷いながら浦の小高いところにようやく見つけたが、意外に小さな神社。人は誰も居ず、写真に撮っただけで失礼した。

志摩には海女で有名な浦はいくつかあるが、相差(おうさつ)には「海女資料館」があるらしいので、さらに半島を南下する。
資料館で海女の使う漁具などを見たあと、町を歩くつもりだったが、この日は朝から海が全く見えないほど霧がでて、ただでさえ梅雨の湿度がうっとおしいのに、潮を含んだような霧のなかの湿度はただごとではなく、吟行をあきらめて半島の先端。大王崎灯台まで行ってみようと決めた。

最近G7が開かれた場所ではないかと思えるような立派なホテルに感心しながら、灯台の先端だけが見える場所にようやく到着したが、ここからは車は入れず徒歩で行けという。何しろすごい湿度だし、500メートルほどもあろうか、上りの道などとても歩く気も失せそのままUターンせざるを得なかった。
干物を売る店もあり、あれだけ好きなアジの干物も並べられていたが、車から降りる気さえ起きなかったのはどうしたことだろう。

“熨斗の始まり” への2件の返信

  1. 国崎の熨斗鮑は有名ですね。
    食べたことはないですがどんなお味なのでしょうね。
    相差には小さな社石神さんと親しまれている女神があります。
    祭神は、神武天皇の母 玉依姫命で古くから女性の願いを一つだけ叶えてくれるとのことです。
    私も一つだけお願いしてきました。
    この暑さの中、徒歩で巡るのは大変です。
    また気候の良い時に再訪されることをお勧めします。

    1. 志摩にはお詳しいのですね。
      鵜方、賢島のあたりはよく行ったのですが、太平洋側は今度が初めてでした。
      たしかに、季候のいい時分に行った方がよさそうですね。それにしても、8日の湿度は異常なほどでした。

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