元日の全戸に停まる郵便車
朝一番に年賀状を配達しているところに出くわした。
観察していると、見事に全戸に停めては郵便受けに放り込んでいる。年賀状を出す人はひところに比べてずいぶん減ったと聞くが、それでも数はともかく全戸に配られていくのにはえも言えない感動がある。全戸配達など元日しかないわけで、今日は思わぬ光景を目撃したことになる。
お屠蘇をくみ、お節に舌鼓を打ち、しみじみと年賀状を裏表眺め回すように過ぎてゆく至福の時間。
そんなお屠蘇気分を吹き飛ばすように、能登沖を震源とする大きな地震の報に凍りついた。震度7のところもあるところから時間が進めば被害がさらに明らかになってこようが、その中心に原発があると聞くと大きな不安が頭をかすめ、やはり地震の国日本には原発は不似合いなのだとつくづく思う。今からでも遅くないから再生エネルギーを中心とした技術開発に、投資に資源を向けるべきであろう。
ただ今の自公政権がつづくかぎりは絶望的で、原発のみならずすべての政策が手詰まりになっている状況の打破は容易ではないのが残念である。小沢の言葉を借りれば刮目せよ、と。