断層の上の国

元日の全戸に停まる郵便車

朝一番に年賀状を配達しているところに出くわした。

観察していると、見事に全戸に停めては郵便受けに放り込んでいる。年賀状を出す人はひところに比べてずいぶん減ったと聞くが、それでも数はともかく全戸に配られていくのにはえも言えない感動がある。全戸配達など元日しかないわけで、今日は思わぬ光景を目撃したことになる。
お屠蘇をくみ、お節に舌鼓を打ち、しみじみと年賀状を裏表眺め回すように過ぎてゆく至福の時間。
そんなお屠蘇気分を吹き飛ばすように、能登沖を震源とする大きな地震の報に凍りついた。震度7のところもあるところから時間が進めば被害がさらに明らかになってこようが、その中心に原発があると聞くと大きな不安が頭をかすめ、やはり地震の国日本には原発は不似合いなのだとつくづく思う。今からでも遅くないから再生エネルギーを中心とした技術開発に、投資に資源を向けるべきであろう。
ただ今の自公政権がつづくかぎりは絶望的で、原発のみならずすべての政策が手詰まりになっている状況の打破は容易ではないのが残念である。小沢の言葉を借りれば刮目せよ、と。

“断層の上の国” への4件の返信

  1. 夕食の支度にキッチンに居たら結構長く揺れて体が何か不安定で気持ちの悪い思いをした。
    不安定な場所にあった器が倒れた。
    何の準備をもしてないことが急に不安になった。
    その後のテレビはお正月気分が壊れるような映像ばかりであった。
    つくづく日本列島は地震国なのだということを思い知らされた。
    お正月早々怖い思いをしている地方の方々に思いをはせた。

    1. 当地へ越してきて初めて有感地震があったような。東日本のときは酔うような大きなゆっくりとした揺れがあったが、わずか震源の深さ16キロ程度でこのように広範に揺れるとは。被災地のみなさんのご苦労を思う。

  2. 元日の全戸に停まる郵便車

    「年賀状止め」の通知が増えましたね。風物として残せば好いのにと思うのですが。元日と言えば、夕暮れ前、子供や孫を送って、ウチン中がひっそりしたと思うと、ゆら~ゆら~と。結構揺れが長いのでTVをつけると、震源は能登と。ここ(横浜)まで揺れてくるのかとビックリ。
    コメントを見ると、名古屋、奈良でも揺れたようですね。
    翌夕には日航機炎上。
    不謹慎な話ですが、折角の(?)裏金疑惑がかすんでしまい、某党の大笑いが目に見えるようです。

    1. 奈良は越してきて初めて震度4でした。震源が浅いのによくぞ遠くにまで届くものですね。能登越中あたりは北西へ何センチか動いたそうですね。震源地の並び、能登半島・佐渡の形状、どれを見てもあの辺りは大きな断層が走っているのは一目瞭然に浮かび上がります。
      こんな断層だらけの国で原発再稼働なんて、何を寝ぼけ言ってるんでしょう。原子力村のため国を失ってはならないと再び思うのでした。11年のときの菅、枝野と24年の岸田、林の動きの差。働かない政権はやめてもらうしかありません。
      信じられるメディアが文春だけというのも、救いのない、絶望的な悲劇ですし。

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