お見舞いありがとう

ひつぢ穂の列ぞ棚田の見目形

稲刈りしていくらもたたないのに刈田が穭田に変わっている。

穭穂の列はそのまま田植えどきの仕上げにかかっているが、一糸乱れずに真っ直ぐ伸びる田もあれば、ふらふらとあちこち揺れる田もあって、主の技量というか、性格というかが見てとれて、いろいろ想像をふくらます遊びも楽しい。
棚田などを見ると、形状に沿った列がたくまずして美しいものがあり、これは高いところから眺めてみるのも面白く飽きないものがある。

今日は思いがけず渓山さんのお見舞いを受け、おまけに勢州津の名物まで頂戴した。
津は鰻の店の多さでは全国でも筆頭クラスで、それぞれの店にそれぞれの固定客、ファンがいて、ふだん食べ慣れているものとはひと味違うのがいい。夕食にさっそくありがたくいただくことにした。

二期作

穭穂の揃うて伊賀の日本晴

伊賀盆地も34度。

大和盆地も変わりなく、日中は外へ出る気がしない。
ただ、野暮用もあって昼の伊賀上野へ。
ICを降りたら、目の前にはすでに20センチほど伸びた穭田が広がっていてびっくりさせられる。
前回来たときから一か月もたってないのに、稲刈りが終わりまったく別の景色が広がっている。
穭というのは晩秋の季語とされてきたが、刈り取りが八月に済んでしまうなど気候に備えて品種改良も進んできたのだろう。
このまま温暖化が薦めば本州でも二期作が可能になってしまうのではないかと、逆に危惧するのであるが。