げんげ田を起こさぬままに村おこし
お隣の平群町では南北に貫く道に沿って、今ちょうど紫雲英が花盛り。
紫雲英というのは、花の頃に田にすき込んで肥やしにするものだというイメージがあるがそうではないらしい。
おそらく休耕田を利用していると思われるが、立て看板によると有志が申し合わせて一般のひとにも紫雲英田を楽しんでもらおうという趣旨らしい。
休日には家族連れが三々五々時間をつぶす光景も見られて、一応当初の目的は果たしているように思える。なかにはすっぽりそのまま雑草におおわれてしまいそうになってる区画もあるが、担い手の減少で荒廃していく町の光景を少しでも遅らせようという心意気がそういう活動を支えているのであろう。
先日のニュースでは平群町だけでなく我が町も、さらには県内大半の自治体が人口減少に悩んでいるという。限界集落どころか消滅集落さえ現実の問題として浮かんでくる昨今、比較的耕作地も平らで大阪にも近い町までも耕作担い手が減少しているというのは、現実の問題として各行政に重い課題をつきつけていると言える。