目くじら

のどけしや公道駆れる耕運機

ナンバープレートはない。

かつての農地が開発されて宅地に化けたが、それでもまだ田が残った。
そこへ、住宅地のど真ん中を貫く公道をつたって堂々と耕運機が通う。意識はまだおらが村というところだろう。
また、住宅地の真ん中の持ち分の土地でゴミを焚いて煙を周囲に振りまいても、周囲を気にする気配などこれっぽちもない。逆に、こういうことにいちいち目くじらをたてていたらとても住んではいられない。
これが奈良だ。